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中耳炎から口腔外科に行く事になった歯肉の症状(腫れ、コブ、ぶよぶよ)は虫歯治療根後が歯根嚢胞となったのが原因という考察。

2018/02/25

ちょっとした身体からのサインを見逃したために病状が悪化してしまうということがあります。またAという病気が原因で他のBの症状を誘発してしまうということもあります。

耳に異常があると、耳に問題がある。鼻に異常があると、鼻に問題があると普通は考えます。しかし、歯が原因で鼻に症状が出てしまう場合もあるそうです。そして連鎖するように鼻が原因となって耳に異常が出るという場合もあります。思い当たる症状に悩んでいるようであれば、早目に病院に検査に行きましょう。

副鼻腔炎が歯根嚢胞(しこんのうほう)を誘発したのか?

去年の11月ぐらいから左上奥歯の歯肉に異変を感じていながら、そのうち治るだろうとほっておいたら左耳奥に痛みが出だします。数日様子をみていましたが、痛みが治まらなかったのでかかりつけの耳鼻咽喉科に2月に入ってから行ってみると中耳炎と診断されました。

中耳炎を誘発した副鼻腔炎。その副鼻腔炎の原因は?

半年前に咽頭炎で声が出なくなったと思ったら、1週間後には右耳が突然聴こえが悪くなって中耳炎も併発してしまうという2017年は病気に悩まされました。2018年に入って良くなったと安心していたら今度は左耳が中耳炎になるなんて。耳鼻咽喉科で治療を受けて耳の痛みは治まりましたが、鼻の奥と喉辺りに何かものが詰まったような感覚が続きます。

耳鼻咽喉科では「鼻水の量が多いな~。鼻詰まりがひどいでしょ?」「この鼻水が収まらないと中耳炎も治らないから。」と言われてしまいます。確かに鼻の奥を吸引すると副鼻腔内に鼻水がたまっていたのが分かります。

でも自覚症状としては、鼻の通りはそれほど悪くはないんです。鼻水の色も副鼻腔炎特有だといわれている黄緑色のどろっとしたものではなくて、透明な鼻水なんです。

鼻呼吸も出来ていて、息苦しさもないのに何で鼻水が(副鼻腔内に)たまるのか?という疑問が頭によぎります。

歯ぐきがぷっくり腫れたら歯根嚢胞かも。早目に歯科へ。

歯根嚢胞(しこんのうほう)とは

歯の神経に細菌が繁殖し膿がたまる状態のこと。歯の根の先に袋状のものが出来る状態のことをいいます。嚢胞が大きくなり、症状が酷くなると歯の周りにある顎の骨を溶かすこともあると言われています。

そこでピンと来たのが、口腔内の左上歯肉の腫れでした。

喉に痰が絡むことが多くなった時期に左上奥の口腔内に小指の先ほどのぷっくりした腫れがあるのを見つけていました。

腫れを発見した日は、舌ブラシを使って舌ブラシ専用の柔らかいゴム部分でその腫れを優しくなでたり、少し押すなどしてみたら血が出ました。そこで舌ブラシで腫れを押して血を出し、うがいをする。ということを何度か行い様子をみたところ、次の日の朝には腫れは引いて症状が落ち着きました。

たまたま何かで腫れたんだと思って安心して、数日おくとまた舌ブラシに血が付き、歯ぐきから出血しました。その時点ですぐに歯科医院に行けば良かったのですが、とりあえず通院していた耳鼻咽喉科にその症状を説明したところ、耳鼻咽喉科の先生は腫れていると説明した歯肉の部位を撮影し、その画像を見せてくれました。

口腔内左奥の上側の歯ぐきに「プツッ」と小さな白い斑点が出来ていました。

耳鼻咽喉科の先生はその白い小さな斑点の症状を知っていて簡単に説明は受けましたが処置としては「まずは様子をみましょう」とのことで部位に何かをすることもなく、服用する薬だけを処方。耳鼻の薬を2週間程度飲み続けても今の症状が改善されなければ、その白いものを取り除きましょうとのこと。

その後言われた通りに様子をみてはいましたが、歯を磨いた際に舌ブラシでマッサージすると歯肉の腫れは出たり引いたりが続き、舌ブラシでその部分をマッサージするとやはり血が出ます。

副鼻腔炎を引き起す原因として「歯」も関係する

そこで「これ(中耳炎)は、鼻(副鼻腔炎)だけが問題なのではなく ” ” が原因なのでは?」と思い始めました。

というのも結婚前にこの奥歯に痛みが出て行きつけの歯科医院に行ってみた時に「レントゲンを見ても特に虫歯もない。でも過去に歯の神経を抜いた後があるようなので、もしかしたら治療根が原因で痛みが出ているのかもしれない。今後も痛みが続くようなら、その痛みの原因として考えられるのは、過去に治療した歯の神経を抜いた後に細菌が侵入し悪さをしてしまうということ。痛みが酷いとか、続くようならその時はまた来て下さい。」と言われていた事を思い出しました。

神経が何かの刺激で過敏になっているような場合に痛みを感じることもあるから、すぐに歯の詰め物を取って中を開けることはしないで、痛み止めを飲んで様子をみましょうというのがこの時の治療方針でした。

幸いと言うかこの時は2~3日で痛みが治まったんですよね。だからその時は、何の処置もせず痛み止めを飲んで終わりました。

その事を思い出しネットで調べたところ歯ぐきの腫れが「歯根嚢胞(しこんのうほう)」という症状に似ていると思いました。そこであわてて近所にある歯科医院で診て貰ったところ「防衛医科大学の口腔外科」を紹介されたのです。

歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)とは

近所の歯科医院で左奥上にある奥歯のレントゲンを撮ったものを見せて頂きながら説明されたところ、歯の根が長い(深い)とのこと。

本来、健康の歯の根が長い(深い)ことは、とても良いことだそうです!

しかし、上顎の骨近くまである長い神経を持つ歯が虫歯になり「神経を全て取る」という治療を施した場合は要注意なのですね。

歯科では歯の神経を取り除く治療のことを「神経を殺す」などの表現をする場合もありますが、取り除いたであろう神経(根)からバイ菌が入ってしまい、その先に膿がたまってしまう歯根嚢胞(しこんのうほう)が引き起されるとのこと。

そして、その歯根嚢胞が上の奥歯に出来た場合が更にややこしいことになります。

上の奥歯というのは鼻に近い部分にありますから、上の奥歯が歯根嚢胞になってしまった場合、その歯の周りから上顎洞に炎症が広がり「歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)」に発展してしまうということらしいのです。どうやら私の場合は、歯根嚢胞を通りこして、歯性上顎洞炎へ悪化しているようだということでした。

歯と鼻と耳の不調は連鎖反応を起こしやすい

歯性上顎洞炎は、虫歯が進行し神経が死んでしまったり、神経を抜いた歯で起こるものだそうです。歯の根と副鼻腔に近い場所で炎症が起こるため「上の奥歯」でしか発生しないものです。

歯性上顎洞炎の発症原因は「歯」から引き起されます。鼻の調子が悪いと「鼻」に問題がある。鼻の病気だと普通に考えると思います。私のケースのように鼻に異常を感じていたことが盲点になり、まさか歯が原因で上顎洞や副鼻腔に鼻水や膿がたまっているとは思わないでしょう。歯性上顎洞炎だった場合、その治療方法としては、鼻の治療だけでは完治できません。歯の治療が必要になります。

歯と鼻と耳のそれぞれの部位はかなり近い場所にあります。歯の根に膿が溜まるようなことがあれば、その膿が上顎洞に入りこみ副鼻腔炎(蓄膿症)を誘発してしまうのですね。鼻の両脇にある空洞を上顎洞(じょうがくどう)と呼ぶのだそうですが、今回中耳炎になった左側の上顎洞と呼ばれる部分を押すと確かに痛みがありました。

慢性の副鼻腔炎に悩まされている方は、歯の状態を確認してみて!

花粉症の季節だけじゃなく通年いつも鼻づまりであるとか、鼻の調子が悪い、悪化したような気がすると感じている方。鼻の周りにある上顎洞(両鼻の脇あたり)と呼ばれる部分を押してみて痛みを感じるようであれば、歯が原因になっているかも知れません。

私のように副鼻腔炎から中耳炎を引き起こした後、治りが悪いとか、耳鼻咽喉科に通院し続けても副鼻腔炎がなかなか改善されないなどの症状に悩まされている鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎持ちの方は「歯にトラブルがないか」一度、医療機関で確認した方が良いかもしれません。

私も幼少期からアレルギー性鼻炎持ちで鼻詰まりが当たり前だったこともあり、副鼻腔炎になっても「ま、そんなもん」と思って中耳炎になるまで深く考えていませんでしたが、そういう自分のいい加減さをここに来て本当に大変反省しております。

私が使っている舌ブラシ

この舌ブラシ、本当に使いやすいです!舌に触れるゴムの部分が非常に柔らかく使いやすい。通常の歯ブラシと違って、ゴム製で舌や歯ぐきを優しくマッサージする際に使うので1度購入すると長く使えます。ちなみに私はスーパーで見つけて購入しました。ここ数年、愛用しています。


エビス やわらか舌クリーナー 2本組(色おまかせ)

治療の経緯などについては、また改めて記載したいと思います。

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