エッセイ 読書

忘れない勉強法 |PRESIDENT(2021.04.30 発刊)のまとめ

2021/05/27

書店で気になった雑誌「PRESIDENT」の”忘れない勉強法”に興味をそそられて購入。忘れないように自分メモを含めてアップしておきます。

自分の感じるままに知りたい事を調べていくのも勉強です。調べたことや勉強した内容がその場限りというのももったいない。得た知識が定着すれば尚良しですよね。

特に「資格取得」のための勉強をしようと思ったら、記憶の定着は必須ですし、1つのことを記憶するのに1週間かかるよりは3日で出来るようになれば良い。同じ勉強するなら、効率的に知識を習得できたらと思うのは当然のことでしょう。

そうなると ”忘れない勉強法”というタイトルは魅力的。ついつい手に取ります。

記憶を定着させる4段階の過程とは

インプットした知識は脳の海馬で2〜4週間の間「仮記憶」されるそうです。そして、次の①〜④の過程を経て、仮記憶は定着していくのだそうです。

① 理解
② 整理
③ 記憶
④ 反復

ということで、何かを学んで理解しても(=インプット)仮記憶した記憶を反復しないと記憶の定着は難しいということです。

効率的な「反復復習」

ではどうやれば効率的に「記憶定着」が出来るのか。要約すると次の通りです。

  • 1日後、3日後、7日後と1週間に3回復習する
  • 作業時間にリミットを付ける(15分単位)
  • 睡眠7時間以上

エピソード記憶法

エピソード記憶とは「個人が経験した出来事に関する記憶」のこと。例えば、昨日のランチをどこで誰と何を食べたかというような記憶に相当するもの。

私の解釈だと、自分の経験した出来事に絡めて記憶をすれば良いということかなと思います。

誰かの本で読んだのですが「二宮金次郎スタイル」が良いと言う方もいます。ただひたすら暗記するよりは、歩きながら声に出してみるなど、何かの行動と一緒に記憶をして行くのが良いという説もあります。彼は、仕事をしながら(薪を背負って仕事をしながら=体を使う)本を読んでいたと言われています。これが本当に良いのかどうなのかは分かりませんが、同時に2つの事をやりながらと言うのは一石二鳥だなとは思ったので、私はウォーキングをしながら英語のリスニングをやることにしました。

ウォーキングで健康維持も図りながら(ダイエットも出来ればと言う魂胆も見え隠れ)英語のリスニングで頭を鍛える。忙しい人には、一石二鳥で美味しい学習法だと思います。

実際にやって結果が出せた勉強法

エピソード記憶に近いのかも知れませんが、私が実際に実践してみて ”これは有効だ ”と実感した学習方法は「音読」です。

それも「歩きながら音読」するなど、何か他の動作をしながら記憶も一緒にやると言うもの。

特に威力を発揮したのは、自身がパソコンのインストラクターの資格を取得する時、新しいPC講座を教える時でした。

目の前に生徒さんがいるとイメージして「どのように説明したら理解しやすいだろう」と意識しながら話す。ただ話すだけでなく、声のトーンを変えるなど工夫を凝らしながら声に出して説明することを繰り返えしました(=反復復習)そうすることで確かに頭に残りやすい。

「声に出して(誰かに)説明する」「教える」というシュチュエーションを作り出して、練習をするのは記憶に残りやすいと思います。

記憶定着には「アウトプット」も大切

記憶を定着するには、アウトプット(書く)ことが大事だそうです。書くという行動が記憶するには良いとのこと。「日記」でもいいそうです。

現在はPCやスマホから簡単に物が調べられるようになりました。紙に書く出す必要はないんじゃない?という意見もありますが、あえてアウトプット(書く)理由の一つとして「スマホ脳」について書かれていました。

ここで言う「スマホ脳」とは、スマホを使って調べたことを「全て正しい情報だと」鵜呑みにしている・認識してしまうことを表現していたようです。

スマホ脳は「確証バイアス」に陥りがち

確証バイアスとは:仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。

確かにグーグルで検索はとても便利なものですが、実は同じキーワードで検索してもAさんと、Bさんでは検索結果が異なる事があります。

何故そのような事が起こるのかというと「パーソナライズ検索」というグーグルの検索機能が、検索エンジンを利用しているユーザーが好むこと(興味や関心)を検索結果として反映するという作りになっているためです。

私達は多様な情報を求めて検索しているはずなのですが、そのような高度な機能によって実は自分が信じる考えに合致する情報ばかりを集め、反対意見や都合の悪いデータを無視してしまう傾向にあるかも知れないよ。という事なのです。

偏らない知識を得る、確定バイアスに陥らないためにの対策として「リアルな人間」との交流であると述べられていました。自分と異なる意見があることは自分に取って「貴重な財産」であると筆者は述べていました。

資格試験など既に「答えが決まっている」ことを暗記して行くような学習スタイルのものは「確証バイアス」に陥る懸念は考えなくても良いと思います。

スマホを持つようになってから記憶することが苦手になったと筆者。

確かに…Wordで文字入力の自動変換を使うようになってから、漢字も忘れがちになったなと感じてます。紙に文字を書き出すときにすぐに漢字が出てこない…というシーンが多くなってきている気がして脳の老化かな…と危機感を感じずに入られません。頭は使わないと、記憶力が低下するのだと。だったら、使うしかない!と言う事ですね。

自分のがんばり具合を把握できる(コソ勉)

コソ勉が使えたと紹介されていました。

コソ勉 : ぬりえを使った勉強時間記録アプリ

こんなアプリがあるの知りませんでした〜。

使い方としては、15分勉強するたびにアプリの法案用紙に15分単位で1マスずつ色を塗っていくというものです。

このアプリを使うと「何に・どれだけ」勉強したのかが可視化されるため、どの科目にどれくらい時間を使っているいるのかが把握できるというもの。

そもその人間の集中力は、15分ぐらいだとも言われているそうです。また脳は飽きやすいので同じ科目を60分やるよりは15分毎に違うことを勉強した方が効率的なのだと解説されてもいました。

”そっか〜、だから小・中・高校とか、1日に複数の学科を勉強する時間割なんだ〜”なんて思った私。今まで1つのことを集中して学習するスタイルだったので、15分単位とか考えても見なかった方法論です。自分に合っているかどうか分かりませんが、面白そうなので複数のものを少しづつ学習して見ることにします。

「コソ勉」のようなもので自分の行動が可視化できる・全体を把握できるツールを使用すれば、習得効率が悪いものも分かります。そもそもの勉強法に問題があるのでは?と改善のヒントも得られますよね。

でも、一番はモチベーション維持に効果的なんじゃないかと感じます。

「こんなにやったんだ!」と自分の努力が目に見えて分かると嬉しいものです。自分で自分に「やってるじゃん!」と労い、継続への励みになるのが一番良い。やる気が維持できますよね!

最良のインプットとは

最良のインプットは「読書」との結論付けでした。1日10分でもいいそうです。

”時間ができたら”、”時間を作って”勉強する・読書すると私も思っていましたが、長い社会人生活を経験して思うことは「いつか時間が…」は、結局やらないんです(苦笑)

最近思うのは

  • 「コマ切れでやる」
  • 「継続する」
  • 「できれば、可能な限り毎日何かしら」

できる範囲で、やれる事をやるのが大事なんだなと思います。

だってね、時間が出来たら出来たで「この貴重な時間を有効活用したい!」とリキんでしまい、立てたスケジュールを履行できずに、出来ない自分にストレスMAXになってしまうという悪循環に苛まれてしまうと言う事も無きにしも非ずでしたから…。

勉強したいのに、しない or 思ったようにはかどらない→ 出来ない自分にイラついてしまう→ 自己嫌悪

そういうのもう、いい加減撤廃したい。

まとめ

「忘れない勉強法 |PRESIDENT」についての評価で、”元々有能な人物の成功談で、凡人がどう努力したか?では無ないため、あまり参考にならない” という意見、”やってみようと思わせてくれた一冊”など、賛否両論のコメントもありました。

読者がその本に求めていることは、再現性の方法論を知りたい人と、勉強のモチベーションを上げてくれ感情的な高まりを得ることを期待している人などで物事の受け止め方は人それぞれです。

私的には「1日後、3日後、7日後と1週間に3回復習」「7時間睡眠」「15分勉強法」「コソ勉」が参考になりました。

読書とは、与えられた・知り得た情報について「自分にとってどうなのか?」「必要なのか、必要でないのか」と自分に置き換えて考えていく思考を鍛えていくものなのではないかと思います。

 

1つでも参考になるものや発見があればOKだと私は思います。

この雑誌を読んだ後に実際に取り組んでみたのは「ウォーキング時に英語を聴く(リスニング)」でした。ずっとやるのは飽きるので、英語聴いて飽きてきたら、好きな音楽に変えて聞くなど変化を持たせています。その方が続けやすいと思うので。初日は飽きが早かったですが、日を追って行くうちに聴く時間は長くなってきているように感じました。

自分に合った勉強法は、試行錯誤しながら見つけていければ良いのではないかと思います。

例えココまでやりたい!という目標値に届かなかったとしても「今日もとりあえず少しだったかもしれないけど勉強はやった」→「良くやった私 ○」でOK!ということで自分を追い込まない物の考え方で行くことにしています。

とにかく継続。それが一番大事な事です。

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