六本木で日本庭園を堪能できる「檜町公園」長州藩下屋敷跡地の庭園と桜が織りなす江戸情緒｜2018年お花見

2018/04/08

都会のど真ん中にいながら日本庭園を堪能できる場所。それが六本木にある「港区立檜町公園（ひのきちょうこうえん）」です。

六本木の東京ミッドタウンと隣接している「港区立檜町公園」

東京ミッドタウンと隣接と言っても六本木ミッドタウン内とでも言ってもいいほど、ミッドタウン・ガーデン（芝生公園）を散策して行くとそのまま檜町公園へ到着出来てしまうほど。都会と自然が融合したベストマッチな作りとなっています。

正直、ミッドタウン・ガーデン（芝生公園）との境目が難しいと感じるくらい自然な作りで、初めてここを訪れた時に東京ミッドタウンの中に日本庭園が作られたんだと思ったほどです。

グーグルマップで「檜町公園」を検索すると分かりやすいと思います。東京ミッドタウン自体が緑、グリーンで包まれた大型商業施設なのですが、その敷地内に隣接しているのが良く分かります。下記の写真の「緑枠線」で囲んだ部分が「東京ミッドタウン＋檜町公園」となります。

こんな都会のど真ん中で、自然を感じられる場所は貴重です。

しかも檜町公園は木製ベンチなどが配備され「ちょっと息抜き」したい人が気軽に訪れることができるように整備されています。自然と触れ合う事が好きな私のような人間には、ありがたい場所です。

公園内に小さな川も流れていて、緑に包まれながら小川のせせらぎを聴くこともできます。野鳥も遊びに来るようで注意して観察していると小鳥のさえずりも聴くことができます。

また日が暮れるとベンチ付近はライトアップもされるので、ミッドタウンで購入した暖かい珈琲を片手に夕日が沈む時間に公園内でゆったりと寛ぐのもお薦めの過ごし方です。

江戸大名屋敷の中でも名園のひとつとして知られていた「清水園」の跡地

東京ミッドタウンに隣接している港区立檜町公園は、江戸時代は長州藩・松平大膳大夫（毛利家）の下屋敷があったところです。当時の庭園は「清水園」と呼ばれていたそうで、大名屋敷の中でも名園のひとつとして知られていた有名な場所だったそうです。

明治時代に毛利家の屋敷一体が国の管轄に移り、第二次大戦後に大部分に防衛庁が設置されたなどの歴史があるとのこと。その時に一部を檜町公園として整備し、1963年に都立公園となりました。2000年に防衛省（旧：防衛庁）が六本木から市ヶ谷に転出した際、その跡地に東京ミッドタウンが開発（2007年）され、ミッドタウン内の芝生公園と融合されたようです。

檜町公園の名前の由来

周りに檜の木が多かったことから毛利家の屋敷は「檜屋敷」とも呼ばれていたそうで、その後「檜町」という地名が付けられたとのこと。それが公園の名前にも使われたそうです。

桜の咲く季節は特にお薦め！ブログ管理人のシナモンも春になると六本木ミッドタウンのガーデンから続く、檜町公園の日本庭園に咲く桜に会いに行きたくなります！

毎年、毎年、一番美しい桜。陽光に照らされる満開の桜と青空の美しいコラボレーションを観ることができたなら本当にしあわせなんですけど、仕事しているとベストタイミングに出逢う時はそう訪れないものです。

今年は何とか桜が美しく咲き誇る頃に行けることが出来ました。可憐で可愛い桜の花を今年（2018年3月）六本木ミッドタウンと檜町公園で堪能で来て嬉しいです。行くことが出来たことに感謝ですし、本当に嬉しいです♡

檜町公園の桜の様子（2018年3月）

舞妓さんが躍る時に持っているような桜の花のような。ふわふやゆらゆらの枝垂れ桜さんです。

あまりの美しさに感動して、写真を沢山撮ってしまいました！

枝垂れ桜（しだれざくら：shidare-sakura）は、チェリーピンクのような紅色が強めな桜が多いですが、こちらの桜は撫子色（なでしこいろ）。桜色より少しピンクの色みが強め。可愛いです。

そよ風に吹かれて、桜の枝垂れ具合が大変美しいです。

日本家屋造りの休憩所で日本庭園を楽しめる

港区立檜町公園の魅力は都会のど真ん中にいながら「日本庭園」で江戸風情を楽しめるというところではないでしょうか？家屋造りの休憩所で日本庭園を眺めながら休憩できます。

しかもこの施設「無料」です。

桜の見えるテラス席のレストランでランチを食べそこなったので、東京ミッドタウン内にあるスーパー（プレッセ・プレミアム）で美味しそうなお惣菜をチョイスして、こちらの休憩所で頂くことにしました。

桜の季節にちなんで「吉野桜寿司」と春先に出回る長崎産の鰆（さわら）の甘辛煮を購入してみました。近くのスーパーで見かけないチチヤスヨーグルト（はちみつ2倍）も食べてみたくて購入。あとは苺を使ったローズヒップティーもチョイス。

わぁ～♡ 気分が上がります。海苔巻きの海苔の部分が桜色です！

具材は高野豆腐とかんぴょう、卵が主役。優しいお味でした。

こんな美しい日本庭園を眺めながら美味しいものを食べられるなんて、贅沢な時間です。

一等席ですね！（笑）

こちらの日本家屋造りの休憩所内は木製の長椅子が背面に設置されているので、こちらで腰かけながら美しい情緒あふれる庭園の様子を眺めながら休憩ができます。

この日本家屋造りの休憩所の３/4位置辺りに裏に抜ける道（門）があります。

そちらの階段を上がると檜町公園の外側に巡らされている緑の公園部分に出ることも出来るようになっています。

そちらの道沿いも美しい桜並木を観ることができます。また道路沿いなので、そのまま東京ミッドタウンを離れることも出来ます。

美しい日本庭園を愛でることができるこちらの場所は「公共の場」です。

私も大好きな場所だけに、こちらのブログをご覧になって足を運んでみたいと思われた方もいらっしゃるかと思います。ある程度お花見を楽しんだら次の方に席を譲ってあげて下さいね！誰でも美しい景色を見たい気持ちは同じです。

また綺麗な場所は維持して行きたいものです。ゴミは是非持ち帰って欲しいと願っています。（※ 東京ミッドタウン内には、ミッドタウン内で購入したテイクアウト品のゴミを捨てるゴミ箱が設置されています。ビンも缶もペットボトルなども捨てられるようになっています。訪れる人に便利なサービスを提供しているミッドタウン。ぜひ食べ終えた後はそちらへお持ち下さい。）

桜を愛でる事ができる時期は限られていますし、こちらの公園もやはり混雑すると思います。気持ち良く、楽しめるようにご協力頂ければと願っております。